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全店舗にて配布「銀座に志かわ千社札」10月のテーマは「大菊」(厚走り)です

2020年5月より銀座に志かわ全店舗にて無料配布(1,000枚限定)を開始をいたしました「銀座志かわ千社札:別名・朔日札(ついたちふだ)」。2020年10月のテーマは「大菊」(厚走り)でございます。時の移ろいをも描写しているこの千社札は裏面にステッカー加工を施しています。ノートなどの平面に貼ることもできます。そして10月のテーマには下記の思い入れがございます。

菊作り 菊見るときは 陰の人
この俳句は作家の吉川英治さんが菊人形展を訪れた際、見事な平清盛の菊人形の傍で、その作者の菊職人が陰からじっと自分の作品が褒め称えられているのを見ている様を詠んだ句です。菊は暑さ寒さに弱く、大輪で立派に咲かせるのは並大抵の苦労ではないそうです。花言葉「高貴」「高尚」「高潔」。一昔前の結婚式では、この大輪の菊を新郎新婦に見立て、二人を育てあげたご両親へのお祝いの言葉としてこの句がしばしば引用されました。そういえば、今年はコロナの影響で結婚式がずっと中止になったままだとか… 。 
 私の工房の目の前にある湯島天神の境内では毎年、秋に「文京区菊まつり」が開催されます。それこそ手塩にかけて育て上げた見事な菊がずらりと並び、その壮観な様からは陰の人たちの熱い想いがひしひしと伝わってきます。文京区5 大花まつりのうち、つつじまつりとあじさいまつりは中止になりましたが、菊まつりに関しては規模を縮小してでも、どうやら開催されるようです。嬉しい限りです。(橘右之吉氏談)
 菊には様々な種類があり、菊花展でよく見かけるのは「大菊」と呼ばれる花の直径が18cm 以上のもの。さらにそれは花の形から大きく分けて「厚物(ぽってりとした花弁が中心に向かってこんもりと盛り上がったもの」「管物(花弁の多くが細長い管弁となり花芯から放射線状に長くまっすぐ伸びているもの)」に分かれます。今回描いたのは「厚物」の中でも、より大きく見える「厚走り」というものです。

10月1日は中秋の名月
今月の朔日札が配布開始される10月1日はちょうど中秋の名月(十五夜)になります。十五夜はお芋の収穫期でもあるので別名「芋名月」といいお芋をお供えする地方もあります。また、10月29日は十三夜。こちらは「栗名月」「豆名月」といい栗や豆をお供えします。今月の四十八茶はこれにちなんで、「栗皮茶」を選びました。文字通り、栗の皮の濃い茶色です。
 朝夕が冷え込む季節になりました。みなさま体調を崩されないよう、ご自愛ください。

令和庚子(れいわ・かのえね)について
干支というのは、十二支と十干を組み合わせて表現する数詞です。2020年の干支は第37番目の「庚子」です。

橘流寄席文字・江戸文字書家。1950 年東京台東区千束生まれ。16歳で、橘流寄席文字家元の橘右近師に弟子入り、19歳で橘右之吉の筆名を許される。書家・G デザイナーとして、国立劇場や国立演芸場のポスター、浅草寺の提灯「志ん橋」や浅草鳶神社の酉の市、東都のれん会、平成中村座、大江戸温泉物語、神楽坂の文ちゃん、日本橋の喜代川、なぎら健壱さんの書籍などを手がける。携帯電話などにつける「消し札」や「ミニ千社札シール」の発案者。株式会社UNOS 代表。

株式会社UNOSのホームページはコチラ>>>株式会社UNOS

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