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全店舗にて配布「銀座に志かわ千社札」11月のテーマは「山茶花」(さざんか)です

2020年5月より銀座に志かわ全店舗にて無料配布(1,000枚限定)を開始をいたしました「銀座志かわ千社札:別名・朔日札(ついたちふだ)」。2020年11月のテーマは「山茶花」(さざんか)でございます。時の移ろいをも描写しているこの千社札は裏面にステッカー加工を施しています。ノートなどの平面に貼ることもできます。そして11月のテーマには下記の思い入れがございます。

晩秋を彩る身近な花です
「かきねの かきねの まがりかど…」の歌い出しで始まる童謡「たき火」。その2番の歌詞「さざんか さざんか さいたみち たきびだ たきびだ おちばたき…」に登場するのが山茶花(さざんか)です。山茶花は日本の固有種で、10月から12月に開花。古くから晩秋の花として親しまれてきました。同じツバキ科ツバキ属の椿(つばき)ととてもよく似ていて、専門家でもしばしば間違うそうです。その見分け方としてよく知られているのは、二つの花の散り際の違いですね。椿の花は散る時に花首からボタッと落ちる。そのせいで「首が落ちるので縁起が悪い」と武士から嫌われていました。それに対して、山茶花は花びらが一枚一枚ぱらぱらと散ります。開花時期は山茶花が10月から 12月。椿は12月から4月と山茶花の方がちょっと早いという違いもあります。童謡の「たき火」でも歌われているように、生け垣などにもよく使われている山茶花と、古くから美しい花が観賞され、特に茶花として好まれたほか、タネから採れる油もさまざまに利用されてきた椿。どちらも私たちの暮らしに馴染み深く、人々に愛されてきた花です。

たき火の情景を思い浮かべて描きました
昔は晩秋のこの時期、庭や家の前の道の落ち葉を集めて、それこそ垣根の曲がり角、道端でたき火をしたものです。家の前を履く時は自分の家だけでなく隣の家の前も履くのが礼儀。するとご近所さんが集まってきて、一緒に暖をとりながら世間話に花が咲く。そしてお約束の楽しみは焼き芋です。枯葉の山の中にサツマイモを忍ばせて一緒に焚きあげる。子供の時分には待ちきれなくて、早めに取り出そうとして、隣の家のおっちゃんに「坊主、まだ早い。外が焦げるくらい焼かなきゃダメだ」とたしなめられる。たき火は隣近所のふれあいの場でもありました。最近の都会ではそんな光景を見かけることがなくなり、寂しい限りです。
今回の札を描くにあたって頭にあったのは、そんなたき火の情景です。ですから今月の茶色は「枯色」。枯れた葉っぱが広がる野原や道の色です。
寒い日が続いています。皆様、お身体には十分お気をつけください。

令和庚子(れいわ・かのえね)について
干支というのは、十二支と十干を組み合わせて表現する数詞です。2020年の干支は第37番目の「庚子」です。

橘流寄席文字・江戸文字書家。1950 年東京台東区千束生まれ。16歳で、橘流寄席文字家元の橘右近師に弟子入り、19歳で橘右之吉の筆名を許される。書家・G デザイナーとして、国立劇場や国立演芸場のポスター、浅草寺の提灯「志ん橋」や浅草鳶神社の酉の市、東都のれん会、平成中村座、大江戸温泉物語、神楽坂の文ちゃん、日本橋の喜代川、なぎら健壱さんの書籍などを手がける。携帯電話などにつける「消し札」や「ミニ千社札シール」の発案者。株式会社UNOS 代表。

株式会社UNOSのホームページはコチラ>>>株式会社UNOS

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