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全店舗にて配布「銀座に志かわ千社札」2021年2月のテーマは「節分」です

2020年5月より銀座に志かわ全店舗にて枚数限定にて無料配布を開始をいたしました「銀座志かわ千社札:別名・朔日札(ついたちふだ)」。2021年2月のテーマは「節分」でございます。時の移ろいをも描写しているこの千社札は裏面にステッカー加工を施しています。ノートなどの平面に貼ることもできます。そして2月のテーマには下記の思い入れがございます。

今年の節分は2月2日です
節分はもともと季節を分ける日という意味です。各季節の始まりの日(立春、立夏、立秋、立冬)の前日が節分ですが、江戸時代以降は四季が一巡する立春の前日を節分と呼ぶようになったようです。季節の変わり目には邪気(鬼)が生じると信じられていたため、宮中ではそれを追い払うための悪霊ばらい行事(追儺・鬼儺・おにやらい)が執りおこなわれてきました。それが庶民の生活にも取り入れられ、節分には鬼が嫌う「柊の枝にイワシの頭をさしたもの(柊鰯)」を戸口に立てておいたり、寺社で豆まきがおこなわれるようになりました。

なぜ、豆を撒くかというと、豆は「魔滅(まめ)」に通じ、鬼の目(魔目)を滅ぼす力を持つからなんだそうです。また、豆は五穀(米・麦・粟・稗・豆)の一つ。昔から「五穀には生命力と魔除けの呪力が備わっている」と言う信仰がありました。中でも一番粒が大きいのが豆です。なので、鬼に豆をぶつけることで、邪気を追い払い、一年の無病息災を願うことになったそうです。ちなみに、豆は煎ってある豆でなければいけません。なぜなら、生の豆だと、「芽が出る」からです。

今年はコロナ禍のため開催出来ませんが、私(橘右之吉さん)は毎年吉例で浅草寺の「文化芸能人節分会」で豆を撒いています。浅草寺の豆まきでは「鬼は外」は禁句です。「千秋万歳」の掛け声に続いて、「福は内~」と景気よく豆を撒きます。なぜ、「鬼は外」は禁句かと言うと「観音様の功徳で鬼も改心するので、山内に鬼は居ない」からと言われています。

節分といえば、長らく2月3日の年が続いていたので、今を生きる多くの人は「節分=2月3日」と思っているようですが、どっこい、今年の節分は2月2日です。2月3日以外の日が節分になるのは、昭和59年(1984年)以来、37年ぶりのこと。この年は2月4日が節分でした。そして、2月2日が節分は、明治30年(1897年)以来、実に124年ぶりのことです。

今月の四十八茶は「鶯茶色」です。そろそろ、梅の花が蕾をつけ咲き始める季節。梅の花といえば、鶯と言うことで、鶯茶色を選びました。ちなみに、鶯茶とは別に、もっと明るく鮮やかな「鶯色」という色もありますが、こちらは鶯本来の色ではなく、あれはメジロの色なんだとか。ただ、一般に鶯といえば、あちらの色の方がメジャーのようです。本来の鶯は鶯茶に近い色をしております。どうぞ、お知りおきを。それでは皆様のご健勝を祈念致しまして、「千秋万歳、福は内~」。

橘流寄席文字・江戸文字書家。1950 年東京台東区千束生まれ。16歳で、橘流寄席文字家元の橘右近師に弟子入り、19歳で橘右之吉の筆名を許される。書家・G デザイナーとして、国立劇場や国立演芸場のポスター、浅草寺の提灯「志ん橋」や浅草鳶神社の酉の市、東都のれん会、平成中村座、大江戸温泉物語、神楽坂の文ちゃん、日本橋の喜代川、なぎら健壱さんの書籍などを手がける。携帯電話などにつける「消し札」や「ミニ千社札シール」の発案者。株式会社UNOS 代表。

株式会社UNOSのホームページはコチラ>>>株式会社UNOS

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