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全店舗にて配布「銀座に志かわ千社札」12月のテーマは「ポインセチア」です

2020年5月より銀座に志かわ全店舗にて数量限定にて無料配布を開始をいたしました「銀座志かわ千社札:別名・朔日札(ついたちふだ)」。2020年12月のテーマは「ポインセチア」でございます。時の移ろいをも描写しているこの千社札は裏面にステッカー加工を施しています。ノートなどの平面に貼ることもできます。そして12月のテーマには下記の思い入れがございます。

春を待つ 事のはじめや 酉の市
いよいよ12月。令和2年も最後の月になりました。昔から師走といって、12月は1年の締め括りと新春を迎える準備で、何かとあわただしい月でした。しかし最近はすっかり様変わりしたように思います。街中はクリスマスムードで一色。あちこちでイルミネーションとがキラキラして、これはこれで大変結構なのですが …。ハロウィーンといい日本人はこういうイベントを宗教色を薄めて自分たちのお祭りとして取り込むのが上手ですね。「春を待つ 事のはじめや 酉の市」と芭蕉の弟子の宝井其角が詠んだように11月の酉の日に催される「酉の市」は正月を迎える最初の祭りとされてきました。そして12月13日が大掃除。そして26日と28日、30 日には門松を飾ってお正月の準備を済ます(27日は質に置くと嫌い、29日は二重苦で縁起が悪く、31日は一夜飾りで神様に対して不遜ということから避けられた)ので、12月24日と25日というのは日本人にとってもちょうど具合の良い日程だったのでは?と思います。いつしか、クリスマスは日本の12月の風物詩になり、クリスマスが終わったらお正月。そんな感じになっていったようです。ちなみに、(銀座に志かわ千社札の制作者)橘右之吉氏(以下私)の生家は浅草の酉の市が催される鷲神社のすぐ近所で代々鳶を営んでおります。私は長男ながら高所恐怖症のため跡は継いでません。その生家が酉の市の期間だけ「よし田」という屋号で昔ながらの宝船熊手を販売しております。今年は三の酉までありましたが、コロナの中、多くのお馴染み様にお越しいただき、久しぶりにお会いできました。この場をお借りしてお礼申し上げます。

幼少期のクリスマスの思い出
私が子供の時分にもクリスマスはありました。その頃の浅草のクリスマスというのもなかなか賑やかで、ネクタイを緩め、よれっとしたスーツ姿で頭に三角帽子をかぶった酔っ払いのおじさんたちが千鳥足で徘徊している。そんな記憶があります。そして、クリスマスが終わると近所に住むキャバレーやスナックで働くお姉さんたちがお客様へのクリスマスプレゼントに用意していたお菓子の残りを私(当時まだ5才くらいです笑)にプレゼントしてくれた。そのお菓子が入った長靴状の容器に付いていたのがポインセチアの花でした。そんなことを思い出しながら今月の札を描きました。そして、茶色は弁柄色。インドのベンガル地方から伝わった色です。舶来の花なので舶来の色を合わせてみました。みなさま、良いお年をお迎えください。

令和庚子(れいわ・かのえね)について
干支というのは、十二支と十干を組み合わせて表現する数詞です。2020年の干支は第37番目の「庚子」です。

橘流寄席文字・江戸文字書家。1950 年東京台東区千束生まれ。16歳で、橘流寄席文字家元の橘右近師に弟子入り、19歳で橘右之吉の筆名を許される。書家・G デザイナーとして、国立劇場や国立演芸場のポスター、浅草寺の提灯「志ん橋」や浅草鳶神社の酉の市、東都のれん会、平成中村座、大江戸温泉物語、神楽坂の文ちゃん、日本橋の喜代川、なぎら健壱さんの書籍などを手がける。携帯電話などにつける「消し札」や「ミニ千社札シール」の発案者。株式会社UNOS 代表。

株式会社UNOSのホームページはコチラ>>>株式会社UNOS

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