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5月より月の始まりを告げる「千社札」を食パン購入者に対して無料配布いたします

銀座に志かわでは5月より毎月1日に「銀座志かわ千社札:別名・朔日札(ついたちふだ)」と名付けたシールを全店舗にて、食パン購入者に対して無料配布いたします。(初回のみ5月13日(水)から配布)原型は神社仏閣の柱や天井に貼ってある「千社札(せんしゃふだ)/納札(のうさつ)」と呼ばれる紙の札。これが近年になって「ミニ千社札シール」として、花柳界の舞妓や芸者衆の間で広まり、落語や歌舞伎、芸能界でも愛用者が増加。同時にこれらのコレクターも出現しています。銀座に志かわではこれを月の始まりを告げる「銀座志かわ千社札(朔日札)」として、毎月1日に全国の店舗で各店舗1,000枚を食パン購入者に対して無料配布する。銀座志かわ千社札(朔日札)の制作は「ミニ千社札シール」の発案者であり、第一人者である橘右之吉氏に依頼。月々にあったテーマと想いを図案と文字に書き込んでいただきます。

毎月1日に各店舗1000枚、銀座に志かわ千社札(朔日札)を配布します

「朔日」というのは、大陰暦で「月の第一日」という意味です。月の形で言えば「新月」。真っ暗なお月様です。同じ真っ暗でも月の終わりは「晦日(みそか・つごもり)」。つまり「くらます・暗い」「月籠り」。月が籠って姿を見せない。そして、その翌日が「朔日」。「ついたち」とは「月立ち」。月の始まりです。ですから、最初は大陰暦の「朔日」に配布を考えました。しかし、いま私たちは太陽暦で暮らしています。そこに大陰暦を持ち込むと混乱が生じるだけでなく、生活のリズムを壊してしまう。それでは本末転倒です。そこで、慣れ親しんだ太陽暦の毎月1 日に配布することにしました。そして、初回だけは申し訳ありませんが、5月13日(水)からの配布とさせていただきます。

5月のテーマは「菖蒲」

「菖蒲は言わずと知れた端午の節句で菖蒲湯に使ったりする季節の花。そして、菖蒲は「尚武」の文字も当てられ、災いよけに軒端に刺してみたり、屋根に上げるお宅もありました。つまりは、折からの新型コロナウイルスの脅威に立ち向かうという意味を込めて、“魔除けの菖蒲”を書いて見ました」と右之吉さんは語ります。

江戸文字四体には、橘流寄席文字のほか、歌舞伎の勘亭流、相撲の根岸流、そして千社札などの江戸文字があります。銀座に志かわ千社札(朔日札)の背景の「食パン」、そして「銀座に志かわ」の文字はいずれも江戸文字です。「食パンというのは、誰もが親しんでいるものですから、奇をてらうことなく、いじくりまわしたりしないようにと配慮しました。そして、みなさんが腑に落ちるというか、腹落ちする文字にしています」と右之吉さんは解説してくださいました。「そして、江戸文字にしては、ちょっと柔らかく書いています。なんてったって、銀座に志かわの食パンは柔らかいですからね」。

文字は読める範囲で隠す「半隠し」という技法で艶っぽさを出す。バックの薄いこげ茶は食パンの耳のイメージだそうです。ただし、江戸時代には奢侈禁止令といって、贅沢が厳しく禁じられたことがあり、その際、茶色と紺とねずみ色しか使えないことになった。しかし、庶民は茶色だけでも48色、ねずみ色に至っては100種類の色を編み出したそうで、同じ食パンの「こげ茶色」と言っても、月ごとに変化していくそうです。これが一年を通して見たとき、どんな風になっていくのかもお楽しみの一つとのことです。

橘流寄席文字・江戸文字書家。1950 年東京台東区千束生まれ。16歳で、橘流寄席文字家元の橘右近師に弟子入り、19歳で橘右之吉の筆名を許される。書家・G デザイナーとして、国立劇場や国立演芸場のポスター、浅草寺の提灯「志ん橋」や浅草鳶神社の酉の市、東都のれん会、平成中村座、大江戸温泉物語、神楽坂の文ちゃん、日本橋の喜代川、なぎら健壱さんの書籍などを手がける。携帯電話などにつける「消し札」や「ミニ千社札シール」の発案者。株式会社UNOS 代表。

株式会社UNOSのホームページはコチラ>>>株式会社UNOS

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